と言う事で今回は、見つけ出したコミケット28のカタログから、当時の記憶を掘り起こして少々……
表紙を描いている御方は、当時からプロの漫画家である、あろひろし氏です。
思えばプロの漫画家の参加が増え始めたのも、この前後の時期であった気もしますね。
とはいえ、それほどはっきりとした記憶が無かったりします。
印象に残っている事は、この時から晴海におけるコミケでは、複数の館を使用するようになったと言う事でしょうか?
ちなみに、この時は西館と新館の一階が犠牲(笑)となっております。
複数の館を使用するのは、増加し続ける参加サークルを、少しでも多く収容しようとする必死の努力の結果なのですが、巨大化を運命付けされたコミケの未来を予感させるキーポイントの一つであったかもしれません…
ちなみに、この時の参加サークル数は約3400と、会場のキャパが広くなった事もあり、抽選漏れがかなり改善されたようです。
そして特筆すべき事は、この時より「キャプテン翼」がジワジワ……というよりは、一挙にと言う感じで広がり、この時点でかなりの「キャプテン翼」系のサークルが増えている事(さすがにヤオイ系な所は、ほとんど見かけませんが)後年に置いて一挙に膨れ上がりながら拡散し、そして多様な展開を見せ時代を築き上げていく、ヤオイ系同人誌(この時代に置いては耽美系と言う表現がされているが)の萌芽が見られたのが、この時代の前後ではなかったでしょうか?
またその前段階ともいえるエロ系・ロリ系(この時代に置いては「面妖本」と表現されていたが)などの同人誌が、高橋留美子のFC系より登場しだし、同様に前年からリリースが開始された「くりいむレモン」シリーズの影響もあってか、そのエロ系・ロリ系の同人誌を出すと言う事にたいする、精神的な禁忌感が薄れだし始めた結果、この時から見られ始め、後年のブームを予感させてくれます。
(最初にエロ系・ロリ系のブームが来て、それに刺激され「キャプテン翼」などのショタ・ヤオイ系が爆発したと言う感じか?)
なんにしろ、この第一期の晴海時代(コミケット19〜30の期間)と言える時代は、後のコミケが持ちうる発展と問題を予言していたと言える時代ではないでしょうか?
ただし、故人となった米澤嘉博代表意外は、一般参加者は無論のこと、スタッフすらもその事に気がつく事は無かったでしょう……
(気がついていたと思われる米澤嘉博代表にしても、その時の開催に追われ後手に廻らず得なかったのも事実でしょうが)
そして今回開かれるコミックマーケット72……この先、どの様に時代とともに展開していくか?
それを参加者として感じ取ってみたい……すおもってます。
(いや〜うまくと言うか、綺麗にまとめたな…笑)
ちなみにこの時のカタログの値段は500円前後ではなかったかという記憶にあるんですが、どうだったろ?
そして総ページ数は130Pでした。
余談ながら、この前後の時期から徹夜組が重大問題となってきた様で、当時の晴海近くにあった公園とかでは、コミケの前日にサバトが毎回開かれていた……と言う噂があったりします……本当かは不明ですけど(笑
と言う事で、今日はこれにて!